M.Co. 角川書店 坂本昌行 BLコミック


(男と女、どっちでもイケる俺が、こいつとセックスしたいって思うのは分かるが、何で他の連中まで興奮して鼻を膨らませてるんだ?男客全員が、ホモかバイなんて、そんな都合のいいことがあるか。いつものキャメルのコートの肩に、細かい水滴がついているのでよく分かる。「あれは陸が悪いんだ。陸が余計なことをしなければ、俺だってこんな混乱しなくてすんだし、三住さんにだって申し訳ないと思うことなんてなかった。陸が勝手に……っ!」。いつものように、ツイードのジャケットとタートルネックのセーターとか、フィッシャーマンセーター姿とはまた違った雰囲気で、大人の男らしかった。村岡の手は、またもや志郎のものを弄り出す。「怒ったんだな。すまない、謝る、言いすぎた」。

拒むふうも窺えぬ。『有名私立高校の現役高校生です。コール二回で繋がった。一応、由貴が満足しているのを聞いて、ホッとした表情は見せる。

「そうしたら、また着替えます」。きっとこのホテルのスタッフの中に、茶道を学んだ者がいて、きちんと整えているのだろう。わずか数時間前、雷太にも同じようにされたのを思い出す。遠くで一つの星が、真っ赤に膨らんで爆発していくのが見えた。七海は理性を総動員して、腕の力を緩めた。と呻く。

「怒らないでくれ…。君が、好きなんだ…」。

永田の言葉に、克彦はますます赤くなる。感情が表れると、村岡はさらにいい男になる。

勇太郎はトランクス一丁でズカズカと玲司の前に立ち、腰に手を当てる。ご、拷問じゃ――っ!こりゃもう完全に拷問じゃ――っ!指が……。電車の振動に身を任せ、ぼんやりとした視線を自分の靴先にあてて樋口は唇に微笑みをうかべた。小さく呟くと、耳元で梶が微笑う気配を感じた。なのに長谷川は嬉しそうに一人納得している。ご、拷問じゃ――っ!こりゃもう完全に拷問じゃ――っ!指が……。反射的に肩を強く押し返した。


ボーイズラブ小説作品紹介


「今夜は部屋も取ってありますから、二人で楽しみましょう……」。榊原の本心を知りながらも、誘いを拒めずホテルのラウンジで会ったトオルは、突然の言葉に大きく動揺する。しかし、諦めさせるためには仕方がないと、榊原に言われるまま、ホテルの部屋へ一緒に行くことに同意して……。偶然、ラウンジでトオルと出くわした加賀から連絡を受けた飯島は、慌ててホテルに駆けつけるが――。

タイトル:終わらない週末トラブルメーカー
著 者 名:有馬さつき
レーベル:シフォンノベルズ
発 行 元:講談社

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