畑山Farmers 江木俊夫 少年愛小説
幹はやっと微笑むことが出来た。
もともと恋愛の基本順序をすっかり無視し、Cから始まったブッ飛んだ関係の二人だったが、エッチした時の記憶は、すでに忘却の彼方(かなた)へ消えつつある。「どうしてあいつまで連れて来るんだよ」。満月が見ている。「お、お、お前っ!何をしたっ!」。編集が言ったことに腹を立てるのはわからないでもないが、自分が言ったことを後になって悔やむことなど、わかりきっているではないか。高宮にもう少し近づきたい。「訴えて…や…、る……!」。
「お湯加減はいかがですか?」。だが、時と場合によるものだと、由貴は痛い現実を噛み締める。
「……ううっ、ううっ、おおっ」。「大樹」。ルシエルのすみれ色の瞳が、意地悪そうに光った。ここまで想われ、言葉で聞かせてもらっておいて、「飽きられた。好かれてない」。
息苦しさと心地よさの間で意識をゆっくりと浮上させていく。先ほどまで激しく演奏していた左手は、火傷しそうに熱を帯びている。「……」。こんなにも愛されているのに、彼の愛が変わることなどあり得ないのに、どうして信じることができなかったのだろう……。
「いやだ」。「諒一、だ…。リョウイチ――」。それとも。人は不思議な生き物だ。「待て。タオル、貸すから。駄目だよ、そんな濡れたままじゃ」。なんの返事ももらえない幸也は、彼の手を揺さぶりながら、駄々っ子のように「陸が好きだ」。
ボーイズラブ小説作品紹介
大手商社の村上は、有名紅茶メーカーの役員で、六年前に身体の関係があったアランと再会する。 当時、遊びのつもりだった村上は、妖艶で淫らなアランに本気になってしまった。 だが、本気になったのは村上だけで、結局仕事の契約は壊され、二人も破局を迎えたのだった。 しかし、再び現れたアランは相変わらず美しく、しかも村上が手がけようとしている中国茶の交渉を助けると言い――。
タイトル:茉莉花茶の魔法
著 者 名:剛しいら
レーベル:ダリア文庫e
発 行 元:フロンティアワークス
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江木俊夫の最新関連情報
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